シャムロックに乾杯-20

歴史の重みに揺り動かされて
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デリーのボグサイト地区
フリーデリーコーナーと呼ばれるこの場所にいると
だんだんと言葉を失っていきます。

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この壁画は、イギリス軍によって銃殺された少女です。

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僅か14歳で命を落としたのですね。
日付を見ると、「ブラッディサンデー」の前年1971年の事なのですね。

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こちらは[「ブラッディサンデイ」の銃撃で亡くなった14名の方の肖像画

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住宅の入り口の門は、アイルランドの三色旗に塗られていました。
そして、奥に見える壁画は
IRAの闘志で獄中でハンガーストライキをして命を落としたボビー・サンズ
そして、ネルソン・マンデラが並んでいました。

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この壁画は、食料品・雑貨屋の横に描かれたもの。
日常の中に、こんな光景があるのですよデリーでは。

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こちらは、その隣のパブ。
アイルランド共和国の旗が掲げられています。
ここは、北アイルランド=イギリスなのですが。

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ブレグジットで揺れるイギリス
一番の問題は、アイルランド共和国と北アイルランドの間の国境問題。
今は、国境には何の規制もなく
道路もたくさん繋がり、勿論検問などもないのです。
それが、イギリスのEU離脱に伴い
問題が生じてきたのです。

イギリスは、1月31日をもってEUを離脱しますが
この国境問題の結論は、先延ばしとなっています。

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フリーデリーコーナーの石碑
これが、現実の世界なのですよ。

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THE MUSEUM OF FREE DERRYに、入ってみました。
当時の、音声
(これが凄まじかった。銃声や、スピーカーから流れる音など)
が流れる中
貴重な展示物を、じっくりと見ました。

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この歴史が繰り返さないことを祈るばかりです。

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この街角
すべての人に見て欲しいと思います。
歴史は、とても重く悲しいものです。

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子供たちが遊ぶ街角
物凄い歴史がありました。

シャムロックに乾杯-21に続く

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この記事へのコメント

  • johncomeback

    14歳で銃殺とは・・・ 言葉が出ません。
    ブレグジット、イギリス(イングランド)は
    過去の栄光にとらわれているのでは?
    2020年01月21日 21:07
  • JUNKO

    明暗をあわせ持つヨーロッパの歴史は日本とはまた違うものがありますね。いろいろ考えさせられたことでしょう。
    2020年01月21日 21:58
  • hana2019

    イギリスの植民地として歩んだ歴史の後も、宗教の違いによってカトリック教徒は政治的、経済的にも差別され続けてきた、それが国内で起きた紛争のきっかけとなった訳ですね。そしてイギリス軍による銃撃による、非武装の子供を含む市民の殺傷。
    その地で今は長閑に子供たちが遊ぶ、ラベンダーが美しく咲き乱れる光景など。
    「ロンドンデリーの歌」を聴きながら、今コメントを書いています。戦場へと赴く息子達を思った「ダニー・ボーイ」として知られた、名曲であるのは皮肉としか言いようがないです。
    2020年01月21日 22:11
  • きよたん

    写真や絵画などは直接目に訴えるので
    インパクトがありますね
    2020年01月21日 22:46
  • kuwachan

    若い命が犠牲になることほど悲しい事はないですね。
    仰る通り二度このような事が二度と起こらないようにと
    祈るばかりです。
    2020年01月22日 00:13
  • 斗夢

    現場を見たら言葉が出ないでしょうね。
    人間というものは僅かな脳を持っているので
    それがとんでもないことをやるんでしょう。
    2020年01月22日 06:17
  • pn

    これ見たり香港みてると日本って緩すぎだよね。
    2020年01月22日 08:40
  • ファルコ84

    私には、イギリスを取り巻く地域の争いは良く分かりませんが
    独立と自国愛のなんでしょうね
    犠牲になった人々に祈りをささげたい。
    2020年01月22日 11:48
  • ぼんぼちぼちぼち

    重い歴史を背負った地なのでやすね。
    旅に行ったら、こういう負の歴史もしっかり心に刻み込んできたいものでやすね。
    2020年01月22日 20:30
  • 八犬伝

    TO:johncomebackさん
    そうですね
    主権を取り戻したいということなのでしょうが
    今の時代、1国だけではどうにもなりませんのにね。

    TO:JUNKOさん
    そうなんです
    日本は、他国に侵略をされたこともないし
    そういう意味でも、平和ボケしているのかもしれませんね。

    TO:hana2019さん
    よくご存じで。
    そうですあの名曲「ダニーボーイ」は
    まさに、デリーの歌なのです。
    2020年01月22日 20:45
  • 八犬伝

    TO:きよたんさん
    そうなんです
    ここの空気感
    やはり、張り詰めたものがありますよ。

    TO:kuwachanさん
    BREXIT後の北アイルランドに注目しておいた方が良いかと思います。この地に再び、国境が引かれたら
    とんでもないことになりますよ。
    アイルランド共和国で採取した牛乳を、北アイルランドで加工したりと、生活がすべて2か国にまたがっていますので。

    TO:斗夢さん
    本当ですね
    制圧したいという欲望を持ち合わせているからこそ
    いさかいが起こるのでしょうね。
    2020年01月22日 20:49
  • 八犬伝

    TO:pnさん
    そう思います。
    私たちは、戦争で焼き尽くされたりせよ
    迫害を受けたことのない民族ですからね。
    甘いのかもしれませんね。

    TO:ファルコ84さん
    宗教のみならず民族も違いますからね。
    アングロサクソンがケルト人を追いやったという
    人種問題もありますから、複雑なんでしょう。

    TO:ぼんぼちぼちぼちさん
    そうなんです
    日本には伝わってこないこと
    あまりにも多いですね。
    だから、自分の目で肌で感じないと
    わからないですね。
    2020年01月22日 20:57
  • OMOOMO

    アイルランド、もう何回目?ハマっちゃいますよね。
    素敵です。壁画、いいですね。
    2020年01月24日 15:02
  • 八犬伝

    TO:OMOOMOさん
    これが、12回目のアイルランドでした。
    すっかり、はまってしまいました。
    2020年01月24日 20:47
  • viviane

    子供たちが遊ぶ街角にこんなに惨い歴史が・・・
    2020年01月24日 22:38
  • 八犬伝

    TO:vivianeさん
    そうなのです
    今は平和になりましたが
    過去には、重い歴史があった街角なのです。
    2020年01月25日 11:05
  • momotaro

    心打たれますねぇ、考えさせられますねぇ・・・
    2020年01月28日 14:07
  • 八犬伝

    TO:momotaroさん
    そうなんです
    ここには、独特の空気感があって
    自然と無口になってしまいます。

    私たちが、このような歴史を持たなくて
    良かったです。
    2020年01月28日 20:56
  • Cedar

    昔ダブリンとベルファストを列車移動した時は、パスポートチェックもなく平和な感じでしたが、ベルファスト駅が市の中心ではなく街外れの寂しい場所に移転、市内へは検問所があり、パトカーや装甲車がいて、静かな緊張感が漂ってました。
    2020年01月28日 21:27
  • 八犬伝

    TO:Cedarさん
    確かに、あのベルファストの駅は街中から離れた場所にありますね。Cedarさんが訪れた2回目はカトリックとプロテスタント双方が激しくやりあっていた頃なのでしょう。
    イギリスのEU離脱により、そんな事態が繰り返せないよう
    祈っています。
    2020年01月29日 20:07
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